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地味で目立たない競馬3強(エフフォーリア・シャフリヤール・タイトルホルダー)

競馬
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時代によって変わる3強

TTGと言われる、トウショウボーイ・テンポイント・グリーングラスに始まる競馬の3強。その後も多くの「3強時代」が出現しているが、最も印象に残っている「3強」と言えば?という問いについては、世代によってかなり差があると思われる。

イナリワンの勝った平成元年の第99回天皇賞から競馬を始めた私の「3強」は、やはりオグリキャップ・スーパークリーク・イナリワンという「平成3強」と呼ばれる3強だが、今や3強の中ではもはや印象の薄い方に挙げられるようだ。

2016年(9年前)というからちょっと古いがSportsNaviの「競馬記者に聞いた3強といえば?」という記事では、なんと1位は「ビワハヤヒデ・ナリタタイシン・ウイニングチケット」だった。

その理由として「3冠全てこの3頭が1~3番人気で、かつ3冠を綺麗に分け合った。」というのが一つ挙げられていたが、私などは逆にそのクラシック後の活躍が短いという点で、この3強はあまり印象が強くない。

ほかには、テイエムオペラオー・ナリタトップロード・アドマイヤベガや、マヤノトップガン・サクラローレル・マーベラスサンデーといった「3強」が上位にきていたが、この2つの「3強」は、多くのレースで対決し活躍期間も長かったため、いかにも3強という感じがする。

2021年の3強「EST」

その記事が載った2016年以降では、2021年のクラシックを分け合ったEST(エフフォーリア・シャフリヤール・タイトルホルダー)も、あまり「3強」として語られることはないが、間違いなくその世代では「3強」だった。

牡馬のクラシック3冠を3頭で分け合うことは珍しくないが、その3頭全てが古馬になってG1を勝ったのは、この3頭が史上初だというから、実力も相当なものである。

また、エフフォーリアは史上初となるクラシック(皐月賞)、天皇賞秋、有馬記念を三歳で制覇、シャフリヤールはダービーをレコード勝ちし、ダービー馬として史上初めて海外G1を制覇、タイトルホルダーは菊花賞と天皇賞春を史上初めて逃げ切り勝ちと、その内容も濃い。

なお、3頭が全て揃ったレースはダービーの1レースだけであり、それが3強の印象が薄いことの理由のひとつでもあるが、古馬になってからの3頭がそれぞれ違う道を歩み、それがあまりうまくいかなかったことが、3強としての印象が薄い大きな理由である。

古馬になったEST

エフフォーリアは4歳以降は4戦して一度も勝てず(9着、6着、5着)、5歳になって京都記念から再出発するも、そのレースで心房細動を発症して競争を中止し、そのまま引退となった。

シャフリヤールはダービー制覇後、神戸新聞杯(4着)を使うものの菊花賞ではなくジャパンカップに参戦(3着)、翌年以降は毎年ドバイSCへ出走(1着、5着、2着)し、国内ではついに勝つことはできなかった。

残るタイトルホルダーは古馬になって天皇賞春と宝塚記念を連勝し、最強馬への道を進むと思われたが、続く凱旋門賞で11着と大敗し、以降はイクイノックスの壁に阻まれ、日経賞を勝つだけに留まった。

種牡馬になったEST

このような少し物足りない「3強」を思い出したのは「シャフリヤール、種牡馬を半年で引退。」(2025年7月)というニュースをみたからである。なお、この3頭で最初に種牡馬になったのはエフフォーリアで、2023年から種牡馬としての供用をスタートし、もう来年(2026年)には初年度産駒がデビューである。

翌2024年から種牡馬となったタイトルホルダーは、9歳で早逝した父ドゥラメンテの後継種牡馬として期待されているが、初年度から350万円の種付料で159頭の種付けを済ませており、その期待の高さがうかがえる。

そして、最後に種牡馬となったシャフリヤールは、2025年に種牡馬となったものの、生殖器の病気の悪化により生殖能力が著しく後退し、78頭の種付けに対し受胎したのが10頭に満たなかった(受胎率10%程度だったという。通常は60%~80%)ため、止む無く種牡馬引退となった。

元祖3強のTTGや、平成3強のオグリキャップ・スーパークリーク・イナリワンなどは、トウショウボーイを除いて、種牡馬として活躍した馬はいないし、当時はそれも端から分かっていた。

血を繋いでほしい

しかし、競馬強国となり血統背景も世界レベルとなった今、この印象の薄いEST(エフフォーリア・シャフリヤール・タイトルホルダー)が、種牡馬として最強の3強になる可能性があったことを思うと、シャフリヤールの種牡馬引退は残念でしかない。

しかし、同じように受胎率が低く(初年度は28頭に種付けして受胎ゼロ)、19頭の産駒しか残せなかったメジロアサマだが、その19頭から天皇賞馬メジロティターンを輩出し、さらにはメジロティターン産駒のメジロマックイーンも天皇賞を制し、親子三代での天皇賞制覇を成し遂げている。

さらには、そのメジロマックイーンは、ゴールドシップ、オルフェーヴル、ドリームジャーニーという強豪の母の父として名を残している。ちなみにこの3頭の父はすべてステイゴールドである。

シャフリヤールの数少ない産駒から名馬が誕生し、そして、その血を繋いでいく。そのライバルが、エフフォーリア・タイトルホルダーの子供だったら嬉しい限りである。

追記

2025年11月に、嬉しいニュースが転がってきた。それは「シャフリヤールが異例の種牡馬生活継続へ」という、ファンにはたまらないものだった。受胎率の低さから引退したものの、「この血を残したい」という思いから関係者が復活への努力を重ね、それが実ったという。

一時は腫れ上がっていた睾丸も元に戻り、試験的に交配を繰り返していたところ、通常と全く遜色のない数値に戻ったという。この復活には期待しかない。楽しみである。

著者プロフィール
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Diomed(ダイオメド)といいます。1969年生まれのおっさんです。
競馬や馬券のこと、その他ギャンブルにまつわる話を思いつくままに書いています。

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