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競馬格言「頭強けりゃヒモ弱し」

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頭強けりゃヒモ弱し

私が競馬を始めた平成元年頃はスマホも無く、ネット環境もごく一部の限られた人間がテキストだけでチャットしていたような時代。だから情報量も少なく、またデータがあったとて、それを解析する手法も限られているから、どうしても予想のメインは競馬新聞の厩舎情報や口づての競馬格言のようなものに頼っていた。

「叩き3走目が買い」とか「夏は牝馬を買え」とか馬にかかわるものや、「2頭出しは人気薄を狙え」や「長距離は騎手で買え」など馬券テクニック的なものまで色々あるものの、今のように情報の信憑性を確認する術もなく、そもそもの出どころも怪しい。

そのなかで「頭強けりゃヒモ弱し」というのがあって、これは私はどこで聞いたのかも覚えていないが、結構この「頭強けりゃヒモ弱し」というのを、常に意識しながら馬券を買っていた。ちなみにその意は、1頭強い馬がいると、2番手、3番手の馬(騎手)は、それを負かそうとして無理をするから潰れてしまい、2着には人気薄がくる。というもの。

頭固けりゃ紐荒れる

しかし「頭強けりゃヒモ弱し」で検索しても何もヒットしない。競馬格言として認知されていないのか。ちょっと文言を変えて「頭固けりゃ紐荒れる」で調べると、ようやく出てきた。ホッとしたところで自慢だが、この格言で取った馬券が私にはある。1992年のダービーがそれ。1番人気は無傷の5連勝で皐月賞を勝利し、ここで2冠を目指すミホノブルボン。

鞍上はいぶし銀の小島貞博。単勝オッズは2.3倍だが、現在、同じような成績でルメールとかモレイラが乗っていたら、おそらく単勝は1倍台になること間違いない。2番人気は皐月賞2着ののち、NHK杯で人気に応え勝利してここに挑むナリタタイセイ。鞍上は燃える男、南井克己。

3番人気は弥生賞、NHK杯を共に3着と善戦している小島太のサクラセカイオー。こういったメンバーだったが、私は「頭強けりゃヒモ弱し」で、ミホノブルボンから人気薄に流した。しかも、昨年の秋から発売されたばかりの馬連で買うから、18頭立てのレースでヒモ穴が来れば超大穴もあり得る。

そこで、ミホノブルボンから自分の予想では対抗の5番人気マヤノペトリュース(田原成貴)と、連下の7番人気セキテイリュウオー(田中勝春)への馬連に併せて、10番人気以下の人気薄への馬連を100円ずつ買った。

結果はミホノブルボンが逃げ切り2冠を達成し、2番手につけていたライスシャワーが流れ込み2着。このライスシャワーが後の活躍からは考えられないほど人気が無く、なんとこのレース16番人気で、ミホノブルボンとの馬連は29,580円。100円しか買っていないとはいえ、29,580円はでかい。

悲運の名馬ライスシャワー

ライスシャワーは新馬・オープンと2勝してクラシックに挑むも、皐月賞、NHK杯ともに8着と振るわず、このダービーに挑んでいた。そして、人気薄で2着となったが、このダービーをきっかけに本格化(復活?)し、秋にはセントライト記念と京都新聞杯をともに2着と好走し、本番の菊花賞ではミホノブルボンの3冠を阻止する勝利を収める。

なお、この菊花賞とダービーとは、同じ馬同士の馬連で決まっているが、春のダービーが29,580円の配当だったのに対し、秋の菊花賞は馬連の1番人気で490円。菊花賞の1番人気はミホノブルボンで単勝1.5倍で、この時のライスシャワーは2番人気。菊花賞は「頭強けりゃヒモ弱し」どころか、頭もヒモも強かった。やっぱり競馬は難しい。

その後、ライスシャワーは安定しない成績ではあるものの、天皇賞を2勝するなどの活躍はご存じのとおり。最後のレースとなった宝塚記念は、阪神・淡路大震災の影響で京都競馬場にて代替開催として行われたが、3コーナーで左第一指関節開放脱臼、粉砕骨を発症し、その場で幔幕が張られた中、安楽死の措置が執られた。私は当時、現場で観戦していたが、ショックだったのか、その時の詳細な記憶がない。

「無事これ名馬」という格言もある。ライスシャワーは無事ではなかったが、紛うことなき名馬だった。

著者プロフィール
このブログの運営と記事作成をしています。

Diomed(ダイオメド)といいます。1969年生まれのおっさんです。
競馬や馬券のこと、その他ギャンブルにまつわる話を思いつくままに書いています。

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