ワンイシューとは
ワンイシューという言葉が世に出たのは、「NHKから国民を守る党(立花孝志代表)」が政党要件を満たし、国政政党として認められた2019年の参議院選挙が最初であろう。ちなみに今のところ純粋なワンイシュー政党(単一論点政党)で政党要件を満たしたのは、この「NHKから国民を守る党」だけらしい。
ワンイシューとは「1つだけの論点や議題のよって活動すること」であり、「NHKから国民を守る党」は「NHKをぶっ壊す!」(NHKのスクランブル放送の実現)を唯一の論点(公約)として掲げていた。ただ、その後「NHK党」と「みんなでつくる党」に分裂したり、その際には「税制改革」など別の論点も掲げるようになっている。
要するに今はワンイシュー政党とは言えない状態となっているが、それもあってか当初の勢いは無くなっているように思う。やはり大政党で無い限りは多くの論点・公約を掲げるよりは一つに絞ったほうが支持に繋がりやすく、それが弱小政党の執る一番の生き残り策ではないだろうか。
これは予想も同じことで、力のある人間は多くのファクターから総合的に予想して結論を出すことができるが、私のような激弱予想家は情報が多すぎるとかえってよく分からなくなり迷いも増える。そこでたったひとつの要素から予想する「ワンイシュー馬券」なるものを考えてみた。
もちろん、不十分であることは分かっている。例えば「調子(調教)」だけで予想するとした場合、もちろん調子の良い馬を本命にすることになるが、調子の良い本命の未勝利馬と調子の悪いディープインパクトだったら、そりゃディープインパクトが勝つだろう。「騎手」だけの場合もそう。いくら武豊であっても、ハルウララに乗っては勝てないのだから。
ワンイシュー馬券の例
という訳で、流石にひとつのファクターだけでは問題がありそうだが、だからと言って2個3個と増やしていくと意味が無い。まずは色々と「ワンイシュー馬券」になるファクターのメリット・デメリットをいくつか検討し、その優劣や自分との相性を模索してみよう。
オッズ
まずはオッズである。予想はそれぞれ人によって「実績」「距離適性」「馬場」など色々な要素からいくつかをピックアップして行われるが、「オッズ」はまさにそれら「予想の要素」を総合的に判断した結果の数字であり、人による予想方法の違いを埋めるものであって、かつ予想に使われるファクター全てを総合的に判断した数字となっている。
よって、オッズには「実績」「調教」「騎手」「距離」・・・といった全ての判断要素が反映されており、最も信頼できる指標である。その証拠に1馬人気の馬が最も勝率が高く、以下人気どおりの勝率となっている。これは当たり前のようで当たり前でない、競馬ファンの素晴らしさが表れている素晴らしい数字である。
というように指標としては信頼できる「オッズ」であるが、その最大の難点は「勝てない」こと。これに尽きる。特に1番人気、それも断トツの人気となると人気が人気を呼んでさらにオッズは下がる。とすると逆に人気薄を買うという方法が考えられるが、そちらは的中率が低すぎて実際問題としてお金も気持ちも続かない。よって、「オッズ」はワンイシュー馬券の種にするのはおすすめできない。
騎手
まずは信頼のおけるとトップジョッキーを買うことを考えるが、これはオッズと同じで「勝てない」ことが最大のデメリット。特にルメールなどリーディングジョッキーの場合は、馬の実力以上にオッズが下がり、的中率は上がっても回収率は低くなる。
かといって、下位のジョッキーでは当たるまでに時間がかかり資金的に厳しいことは「オッズ」の人気薄と同じ。しかし、「馬場」や「距離」という特定の条件に限り、下位のジョッキーであっても勝率(又は馬券内率)が良かったり、回収率が100%を超える条件がある。
となると「騎手」だけではなく「騎手」と「一定の条件」となり、ワンイシュー馬券からは少し遠ざかってしまうが、「ある条件下の騎手」と言えばワンイシュー馬券と言って差し支えないだろう。この「ある条件下の騎手」というのは書籍やアプリにもなっているように元々ある必勝法であり、良い方法だと思う。難点は「条件に当てはまるレースが少ない」ことだろうか。
斤量
そもそも斤量については「500kgもある競走馬が、55kgと57kgなんていう2kgほどの差で影響を受けるのか?」という疑問もあり、あまり私は馬券検討の際に考慮することは少ない。しかし、凱旋門賞における3歳牝馬の活躍はこの斤量差によるものと言われるし、ハンデ戦では明らかにハンデのお陰で好走している馬はいる。
そして、次の問題は「斤量差」をどう予想に反映させるかという問題である。ハンデ戦におけるトップハンデ、最軽量などというファクターは当たり前すぎるし、馬場や距離適性ほど「この斤量なら走る」というような馬の存在と言うのも聞いたことが無いから、「ある斤量になったら買い」なんて方法は執れないだろう。
そこでひとつ思いついたのが、「前走との斤量差」だがどうだろう。馬だって「前より軽くなったら気分がいい」というのはないのか。何の根拠も無いのもあれなので、ひとつ調べてみよう。そして、調べた結果・・・全くそんなことはなく、少し広げて「前走と2kg差」で増えたら凡走、減ったら好走。というのも無かった。「斤量」はダメだ。
その他
ほかにも「馬場(良・重)」とか「距離」とか「調教」や「血統」など、色々考えてみたが、やはりワンイシューでは難しい。おそらく「前走成績」ならそれらしい結果が出るとは思うのだが、人気=オッズはこの「前走成績」に依るところが多く、予想としては適していても「勝てる」という観点からは望ましくない。
しかしワンイシュー馬券というのは、タイパ(タイムパフォーマンス)がとにかく良く、ちょっと検討してダメだからといって捨てるのは勿体ない。私なんかは数年前の金曜・土曜の夜は寝ずに予想しており、その時間は楽しいものであって「無駄」とは思わないが、一晩考えて本命・対抗・単穴・連下・・・と印を付けたら、オッズとまるっきり一致していたということもよくあった。
これは判断材料が多すぎた結果、総合的な印をつけたことによるもので、やはり総合的な予想はオッズと一致するのは仕方ないことでもある。だからこそ、タイムパフォーマンスがよく、当たった時の配当が大きくなることが予想される「ワンイシュー馬券」は、常に意識しておいて「ココ」という時に使いたい。
その自分なりの「ワンイシュー」を見つけることで、勝ち組に近づけないか。これは、私のライフワークでもある。しかし日暮れて道遠し、間に合うかどうか・・・

