3競オート
ご存じの通り、我が日本の国では決められたいくつかの競技しか賭けとして認められていない。ひとつは「宝くじ」で、これには「toto」というサッカーくじも含まれる。
もうひとつが公営競技で、俗に「3競オート」と言われる「競馬、競艇、競輪の3競とオートレース」の4つであり、そのうち競馬は、国の主催する「中央競馬」と自治体の主催する「地方競馬」に分けられる。(他の3つは地方自治体が主催している。)
ざっくりだが、売り上げやマスコミの取り上げ方などからすると、中央競馬、競艇、地方競馬、競輪、オートレースの順に人気があるといった感じだが、なかでも、やや中央競馬が頭ひとつ抜けていると思われる。
そこで、この「3競オート」の魅力というか、ほぼ私個人の感想になるが、それぞれの「いいところ」を競技として、そして賭けとしての観点から取り上げてみたい。
競馬の魅力
競馬(なお、私の馬券歴は35年)のいいところだが、それはなんと言っても馬、そして競馬場そのものの美しさだろう。晴れた空の青、芝生の緑、スタンドの白、そして最も美しいと言われる動物であるサラブレッド。
朝一番、競馬場に足を踏み入れ、空を見上げる時、いつも思う。世界にこんな素晴らしい場所が他にあるかと。走るためだけに生きてきた(人間のエゴだという人もいるが。)、無垢な競走馬の目を見ると、汚れきった自分が浄化された気持ちになる。
映画やドラマ、なんならちょっとした漫画の一コマでも泣いてしまう涙腺の弱い(歳いって特にひどくなった)私だが、震えるほど泣いたのはオグリキャップの引退レースが一番だし、もう二度とあそこまで打ち震えることはないと思う。
博打としては、やはり高配当と当たった時の爽快感だろう。WIN5まで行くと宝くじと変わらないが、10万とか100万という馬券は頻出するし、当てられないことはない。知り合いでもちょくちょく10万を超える馬券を当てた話は、いくつか聞いている。
凄まじい追い込みが決まった時の快感(デュランダルとかね)、逃げて差されそうになって残った時の力の入り方(息を殺してというか、息が止まってる。そして、ゴール後プハーッとなる。)は最後の直線が長い分、他の競技より快感が強い。
地方競馬の魅力
地方競馬にはまた違った良さがあり、私は園田と大井くらいしか行ったことがないが、特に園田競馬ではカルチャーショックを受けるほどの体験をした。なかでも一番驚いたのが、かなり昔の話なので、今はそこまで酷くはないかもしれないが、これ。
パドック、見ているのはサボリーマンとホームレスっぽいジジイと私の三人。他の二人は馬ではなく、違う何かを見つめているから、実質パドックを見ているは私ひとり。で、中央競馬のパドックは、まるで面接に来た就活生のようにみんなパリッとしているが、こちらは建設現場の足場を組む兄ちゃんの群れのよう。
なかでも一頭、ロバか牛かと見紛うようなボサボサでデブデブの馬を発見。中央からの転厩で、馬体重は中央にいた頃からなんとプラス40kg。これにはホントにびっくりしたが、その馬が圧勝したのにはもっと驚いた。
いや、中央も地方もどっちも楽しい。競馬は死ぬまで続けるつもりだし、もう「あと何回ダービーを見られるか。」というのが、人生の目標というか、指標になっている。競馬のある世界に生まれて良かった。

