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騎手の最年少記録と「必殺仕事人」田島良保騎手

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ダービー勝利の最年長記録

2025年のダービーは、皐月賞2着の雪辱を果たし、1番人気(2.1倍)のクロワデュノールが優勝した。鞍上の北村友一騎手にとっては20回目の挑戦にして、ようやく念願のダービージョッキーの仲間入りを果たした。

2021年のレース中の落馬により、椎体骨折および右肩甲骨骨折と診断され手術を行ったが、後日さらに背骨を8本以上骨折していた大怪我であったことが分かり、まともに歩けるようになるだけで相当の日数がかかるような状況で、1年以上のブランクがあったところからの復活を経た、感動的な優勝だった。

その前年(2024年)は、ベテラン横山典弘騎手が、2009年ロジユニヴァース、2014年のワンアンドオンリーに続く、3度目のダービーをダノンデサイルで制したが、56歳3ヶ月4日での勝利は、武豊の持っていたG1並びにダービーの最年長勝利記録を更新する素晴らしい勝利だった。

その2024年のダービー、騎手は最年長だったが、ダノンデサイルの安田翔伍調教師は逆に史上最年少(41歳10か月19日。それまでの最年少は池江泰寿の42歳4か月)のダービートレーナーだった。

ちなみに、安田翔伍調教師の父は、トウカイテイオーで騎手としてダービーを勝利した安田隆行であり、父子制覇のダービーとなった。なお、安田翔伍調教師は父と同じ騎手にンなることを目指したが、中学時代に騎手試験に不合格、高校となった頃には身体が大きくなったため騎手を断念、その後調教師試験に合格という経歴を経ての栄冠だった。

騎手の最年少記録

ここで騎手の最年少記録を少しあたってみよう。最年少G1制覇は、1988年の菊花賞をスーパークリークで制した武豊騎手(19歳7カ月23日)である。最年少重賞制覇は、武豊騎手の弟で現調教師の武幸四郎だが、なんとデビュー2日目となる1997年3月2日、オースミタイクーンでマイラーズCを制した。これが騎手としての初勝利でもある。

この武幸四郎の記録は、おそらく二度と破られないと思われるが、兄弟でそれぞれ最年少記録を持っているというのも凄い。最年少リーディングジョッキーもやはり武豊騎手で、最年少GI制覇と同じ1988年に、113勝を挙げて最年少リーディングジョッキーとなっている。

関東の最年少リーディングジョッキーは、2020年に94勝を挙げた横山武史騎手が、22歳にして達成している。横山武史騎手は、ご存じの通り、G1とダービーの最年長勝利記録を保持する横山典弘騎手の三男である。こちらは父子で最年長記録と最年少記録を持っているということになる。

ダービーの最年少制覇

それでは、ダービーの最年少制覇は誰なのか。まず最初に思い浮かぶのは武豊騎手だが、当時「ダービーだけは勝てないのでは」と言われていたほど、ダービーには縁が無く、1998年に10回目の挑戦でようやくスペシャルウィークによりダービージョッキーとなれたというように、武豊騎手ではない。

ダービーの最年少記録は、1971年の田島良保騎手の23歳7カ月である。この年、ヒカルイマイで皐月賞を制した田島良保騎手は、同馬とのコンビによりダービーに挑み、当時「第1コーナーで10番手以内に位置しなければ勝機はない」と言われた時代に、後方24番手(レースは28頭立て!)からの追い込みを見せ、常識を覆す勝利を収めた。

凄い手腕、凄い度胸だ。ちなみにこの年の田島良保騎手の勝利数は11勝。うち4勝がヒカルイマイとのコンビによる重賞という。1973年には宝塚記念では、ハマノパレードに騎乗し、本命のタイテエムをクビ差抑えて巧みに逃げ切きった。

必殺仕事人

ダービーの印象からも「追い込み」のイメージの強かった田島良保騎手の逃げ切りは、確かな腕を証明しただけでなく、「大物食い」のイメージをもファンに植え付けることとなり、杉本清アナから「必殺仕掛人」とのあだ名をつけられることとなった。(のちに「必殺仕事人」で定着する。)

1980年の菊花賞ではノースガストで1番人気モンテプリンスを負かし、1986年マイルチャンピオンシップではタカラスチールで本命ニッポーテイオーに勝利、1989年のオークスでは10番人気のライトカラーで、当時3年目の武豊が騎乗するシャダイカグラに競り勝っている。

負かした馬たちは、いずれも大本命の1番人気で、単勝オッズは1倍台だったという。こういう腕はあるが強烈なキャラクターで、安定はしなくとも一発のある騎手というのが、今はなかなか出てこない。

世間的にもビッグマウスやダークヒーローは歓迎されない時代だが、そういった憧れそのものが無くなった訳ではない。是非、田島良保を受け継ぐ「必殺仕事人」が登場してほしい。

著者プロフィール
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Diomed(ダイオメド)といいます。1969年生まれのおっさんです。
競馬や馬券のこと、その他ギャンブルにまつわる話を思いつくままに書いています。

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