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女性騎手初のG1勝利、おめでとう、今村聖奈騎手とジュウリョクピエロ

レース回顧
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女性騎手初のG1勝利

2026年5月24日に東京競馬場で行われた第87回オークスは、5番人気のジュウリョクピエロが、凄まじい追い込みで追い比べを制して勝利を収めた。鞍上の今村聖奈騎手は自身も初めての嬉しいG1勝利であったが、この勝利はJRA女性騎手として初めてのG1制覇として歴史に残る偉業となった。

「ジュウリョクピエロ」の名前の由来は、ネットなどで調べると「重力」+「ピエロ」と出てくるが、普通の人はこれじゃ何のことか分からない。もちろん、私は先日読んだばかりの小説「重力ピエロ」(伊坂幸太郎)を思い浮かべるのだが、だとしても何で馬名に?という感じがする。馬にちなんだ小説でも何でもないし。

馬主が何か関係あるのかと調べてみると、なんと馬主は「近藤健介」とある。ちょっと待って、WBCで調子の悪かったあの近藤?競馬好きやったんかいな。まあ佐々木主浩(シュヴァルグラン、ヴィルシーナ)とか三浦大輔(リーゼントロック)なんかもいるし、あり得ん話じゃないが、現役中に馬主ってアリなんか?と思っているとやっぱり同姓同名でした。

ただ、この近藤健介氏は馬主になってわずか2頭目でのG1制覇というから、「近藤健介」という名前は何か「持っている」名前なのかもしれない。まあ、広いニッポン、昨日のオークスで2万負けたという近藤健介さんもいるかもしれないが。

「いやあ、凄かったですね、オークス。」
『JRAの女性騎手として初めてのG1制覇、それだけでも凄いのだが、ルメールやレーンといった歴戦のトップ外人騎手たちと叩き合い、それを抜き去っての勝利だから本当に素晴らしい。』
「藤田菜七子騎手に引退もあって、初の女性G1騎手になるなら彼女になるかと思っていましたが、思ったより早い達成で驚いています。」
『G1となると、実力だけでなく運も必要となってくるからね。」
「今村騎手もキャリアの中でちょっと頓挫したこともあって、デビューした頃の勢いも無く、成績も伸び悩んでました。」
『このG1勝利で騎乗依頼も増え、調子も戻ってくるかもしれない。さらなる飛躍を期待したいね。』

女性騎手の活躍

女性騎手と言えば、少し前は藤田菜七子騎手が競馬ファンのみならず、一般的にも知られた存在であった。西原玲奈騎手以来、16年振りに誕生したJRAの生え抜き女性騎手であり、増沢由貴子(旧姓、牧原)騎手が2013年に引退して以来3年振りの女性騎手復活であった。

それだけでも話題性は十分であったが、その上、愛くるしい見た目も相まってメディアの注目も大きく、競馬外での人気も凄いものであった。人気だけでなく成績も素晴らしく、2016年のデビュー年の6勝から年間勝利数を14勝,27勝,43勝と着実に伸ばしていった。

この間に、JRA女性騎手(以下同じ)の年間最多勝利記録(2017年)、最多勝記録(2018年)、G1初騎乗、開催リーディング、カペラSでの平地重賞勝利(2019年)、など数々の女性騎手記録を更新し、いつかはG1勝利も果たすのではないかと期待されていた。

しかし、2020年の35勝以降は10勝前後の勝ち星に留まり、目立った活躍をすることはなくなった。そして2024年にJRA職員との結婚、「スマホ持ち込み疑惑」という文春砲を引き金とした騎乗停止処分などを経て競馬騎手を引退することとなった。

「今や古川奈穂(2025年まで通算65勝)、永島まなみ(同129勝)、そして今村聖奈(同104勝)と女性騎手の活躍も当たり前となりましたが、これは藤田菜七子騎手の存在が大きいですね。」
『古川奈穂騎手や昨年(2025年)にデビューした谷原柚希騎手なんかは、藤田菜七子騎手の活躍をみて騎手になりたいと思って競馬学校に入学したというからね。』
「最近は少し伸び悩んでいたようですが、藤田菜七子騎手もまだまだこれからという時の引退は残念でした。」
『スマホによる通信が問題となったようだが、女性騎手専用の調整ルームはJRAとしても入りづらい空間で管理が行き届かないこともあるらしく、難しいところだね。』
「今村騎手も、初年度に51勝してJRA賞最多勝利新人騎手賞を受賞し、順調なデビューだったのが、翌2023年にやはりスマホ持ち込みで30日の騎乗停止をくらい騎乗依頼が激減し、25勝にとどまった過去があります。」
『本当に気をつけてほしい。スマホ禁止については色々と意見があるが、今のところルールとして決まっている以上は守らなければいけない。』

オークスと凱旋門賞

1番人気のスターアニスは、良いところ無く12着だった。敗因はやはり距離だろう。父ドレフォン、母の父ダイワメジャーという血統、いかにも短距離馬という桜花賞などでのレースぶり、それにレース前の会見では陣営も「距離が少し長いかもしれない。」という話もしており、結果的に少し過剰な人気になっていたようだ。

スターアニスは混戦と言われた桜花賞で差のない1番人気(単勝オッズ2.9倍)だったが、見事人気に応えて優勝した。ファンはよく知ってる、たいしたもんだ、上手いなぁ。と思っていたが、今回のオークスでも同じような人気の1番人気(単勝3.0倍)で惨敗した。こういう時に桜花賞で買ってオークスで見切れる人が、勝ち組なんだろう。

勝ったジュウリョクピエロは、1勝クラス、忘れな草賞(リステッド:準重賞)、そしてこのオークスと芝のレースで3連勝しての栄冠だったが、デビューはダート戦だった。そのダート戦を勝利した後、ダートで連敗してからの芝での連勝で、今のところ芝では負けなしの3戦3勝である。

これからまだまだ芝での活躍が見込まれるが、今ひそかに囁かれているのが、凱旋門賞への参戦。ご存じのとおり斤量的に凱旋門賞は牝馬、特に3歳牝馬となっており、あのオルフェーブルが2着となったのも、その相手は4歳牝馬のソレミア、3歳牝馬のトレヴだった。それに、ダートでも走れることも有力な材料となる。

その場合は、前哨戦も含めて鞍上を誰にするかが問題となる。もちろん、このオークスでコンビを組んだ今村聖奈騎手も候補の一人だが、やはりここ一番では実力も経験もある騎手に頼むことになるか。いちファンとしては今村騎手に乗ってほしいが、もし自分が馬主ならと思うと、やっぱりルメールに頼むことをどうしても考えてしまう。

「なんだか凱旋門賞へ!という夢みたいな話が出ているようですね。」
『凱旋門賞の権威というか価値というのか、そういうものが下がってきていることは否めないが、やはり日本競馬の夢であることには違いない。』
「オルフェーブルが2年連続2着になってますが、最初にクビ差で負けたときは、ホント直前まで勝った!と思ってた分、消沈度は酷かったです。」
『私なんかはホントに「膝からガクンと落ちた」。ドーハの悲劇以来の悲劇だったよ。』
「2012年と2013年にオルフェーブルが2着になった以降は、2023年のスルーセブンシーズの4着以外はほとんど2桁着順です。2022年はタイトルホルダー、ドウデュースを含む4頭が参戦して、タイトルホルダーの11着が最高でした。」
『今年は我が阪神タイガースの初の連覇と初の日本馬のよる凱旋門賞の勝利、どちらか、いやどっちも達成してほしいね。』

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