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競艇と暴力団 「八百長レーサー」の告白を読んだ

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モーターボート競走法違反

八百長を繰り返しモーターボート競走法違反で懲役3年、追徴金3,725万円の実刑判決を受けた元競艇選手「西川昌希」は、2023年3月に刑期を終え、出所後の現在は、自己のYoutubeチャンネルを開設しYoutuberとして活躍している。選手時代は最上級のA1クラスに所属し、最高峰のレースであるSGにも出場した一流選手だった。

全盛期の年収は2,500万円あったという一流選手が、何故八百長に手を染めたのか。幼い頃に両親が離婚、預けられた親戚方の主(あるじ)は暴力団幹部だったことから、若くして博打や不良行為を覚え、自然と遵法意識が薄く育ったことはその一因だろう。

しかし、そもそも競艇界というグレーな村社会が、八百長を行うハードルを下げていたとしか思えない。著書のなかでも書かれているが、競艇界に八百長は昔から存在し、おそらく今も根絶はしていないだろうこと、本気で八百長を撲滅する気がないと思われるような協会の隠ぺい体質が、八百長を助長したように思えてならない。

八百長のしやすさ

私も競艇は随分やってきたが、どう見ても八百長としか思えないレースはかなりあった。もちろん、他の公営競技でもそれと見紛うレースはあるが、競艇は競馬と違い自分だけで操作できる分、八百長がしやすいのは間違いない。

また、これも詳しく著書の中で述べられているが、競馬が最大18頭、競輪が9車出走するところ、6艇しか出走せず、またインコースが強すぎるという競技の特殊性も、八百長をやり易くしている原因である。

これは、競技上しかたないとことではあるが、だからこそ、より八百長をやりにくくする方策に力を入れるべきであろう。

八百長の詳しい手口や、競艇のグレーな部分の公開、協会や検察の体質ややり口など、ある程度ファンのなかでは想像されていたことが、当事者の口から確認できた部分や、国税局・検察との緊迫した駆け引きなど、読みどころは十分。

八百長発覚となったレース

私は実際に競艇を買うし、彼の出ていたレースも何度も買っているし、八百長が世に出るきっかけとなったレースもリアルタイムで見ていた。

その時は、八百長成立のためどうしても4着になるよう、速度を落として抜かせるように走っているようにしか見えなかったが、実は西川選手の方がルールを守っており、それは公式にも認定されていると知って驚いた。

この八百長発覚となったレースが、実は思っていたのと違ったというのは驚きで、皮肉なものだと感慨深いものがあった。この本には、最後、私たちファンに対し、命の次に大切なお金を賭けたレースで不正をしたことは申し訳にないとの記載があり、何か、思っていたより悪い人物では無かったのだなと、ほっとした。

競艇のことを知らない、興味がないという人には分かりにくいところもありそうだが、競艇ファンには是非とも読んでもらいたい一冊である。

著者プロフィール
このブログの運営と記事作成をしています。

Diomed(ダイオメド)といいます。1969年生まれのおっさんです。
競馬や馬券のこと、その他ギャンブルにまつわる話を思いつくままに書いています。

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