日本の生んだ素晴らしい発明「馬柱」
競馬に欠かせないアイテムのひとつに競馬新聞がある。競馬ファンのイメージといえば、新聞と耳に差した赤ペンというくらい、新聞は競馬には欠かせないものである。 もちろん、目の肥えたファンなら競馬場やWINSで無料配布されるレーシングプログラムとパドックだけで馬券を買うという事も考えられるが、やはり大半のファンは馬柱(うまばしら)がなければ予想はできないのでないだろうか。
競馬新聞に載っている出馬表は、日本で生まれた世紀の発明、馬柱によって構成される。この馬柱、やはり慣れてくると一見してレースの概要が分かるスグレモノであり、今や主流となりつつあるスマホ等でみる出馬表でさえ、この形式を採用している。 馬柱には大量のデータがコンパクトに収められており、その内容も年々進化している。例えば、ペースや上がり3ハロンがそのレースで最も速かった等といった情報までは昔は入っていなかった。
諸外国の出馬表では馬柱はなく、1頭1頭の競争成績がデビューから前走まで、1レースを1行として記載されているのが通常である。スマホやネットなどで馬の名前をクリックしたら出てくる横書きの馬の競争成績、あのフォーマットである。 海外では競馬場で配るレーシングプログラムにそれが載っており、お金を出して新聞を買わなくてもそれだけで予想ができるとのことであるが、やはりお金を出してでも手にしたい魅力が競馬新聞にはある。
競馬新聞の魅力
まずは記者の予想、そして調教、あとは厩舎情報とコラムである。記者の予想は、もちろん特定の記者の予想にのるなどの方法もあるし、何と言ってもこの予想印と馬柱のフォーマットのお陰でレースの概要が一目で判るのがいい。 堅く決まりそうなのか荒れそうか、1強2強のレースなのか、人気が集中しそうか割れそうか。こういった大まかなレースのイメージは予想するにあたって重要であるし、大きな指針となるが、これは馬柱と予想欄あってのものと思う。
次に調教である。ネットやスマホでも調教データは見ることはできるが、余程精通しないとその分析には時間が足りないし、そもそも見方が分からないという人も多いのでないか。 そこで競馬新聞である。競馬新聞には詳しい調教データが載っており、詳しい人はそれを見ればよいし、そうでない人は記者の調教の採点をみれば調教の良し悪しが分かる。これは競馬新聞ならではの良さではないか。
そして厩舎情報である。これは実際には予想する際に参考なるかどうか、結果に反映されるかどうかは微妙なところであるが、今回は逃げてみるとか、ブリンカーをつけた効果がありそうだとか、データだけでは分からない情報があるのは参考になる。
読み物としての競馬新聞
最後はコラム。これは今日の狙い馬であるとか、ある騎手が1日で乗る馬の期待度であるとか、1つのレースを横で見るのではなく、縦で見るという見方ができるため、有用である。 また、新聞によっては名物コラムもあり、読み物としても面白い。今は亡き清水成駿氏の「馬単三国志」は予想も流石と唸うなることも多かったが、読み物としても素晴らしかった。
競馬新聞は大きく2つに別れている。競馬ブックや1馬のような専門誌と、大スポやデイリーといったスポーツ新聞系である。どちらが良いかは最終的には好みとなるが、最も違うのが値段。スポーツ新聞系はおおよそ250円(高くなったなぁ)であるが、専門誌は500円程度する。 専門誌とスポーツ新聞の両方を買って、予想欄の比較をするなどの手法もある。
最近は新聞など買わずに月額300円とか1,000円で契約してスマホやパソコンで予想する人も多いが、やはり競馬新聞には代えがたい魅力があり、無くなることはないであろう。ちなみに私は昔は競馬ブック派で、今は大スポ派である。

