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日本の馬券の歴史

競馬
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馬券黎明期

戦後、1946年(昭和21年)10月に日本競馬は再開された。当時、発売されていた馬券は単勝だけであり、売り上げは芳しくなかった。そこで売り上げ増を目論み、1947年(昭和22年)に連勝式馬券を発売することになった。 当初の方式は4枠制の単式であったが、その後枠を増やし5枠単式を経て1949年(昭和24年)頃には6枠単式が定着し、その後10年以上は6枠単式の時代が続く。

しかし、戦後からの復興とともに出走頭数が増えるにつれ、同枠取消の問題が増えたことなどから、1963年(昭和38年)の競馬法改正により8枠制の施行が可能となり、出走頭数の多い東京・中山・阪神・京都、そして地方の大井競馬場の5つを始めとして、段階的に8枠制がスタートした。

その8枠制は単式ではなく、複式であり、配当が低くなったために当初は売り上げが落ち込んだという。そして、1969年(昭和44年)には全ての競馬場で8枠複式(いわゆる枠連)が導入された。 その後、1991年に念願の馬連が発売されるまでの30年近く、馬券と言えば「単勝・複勝・枠連」であるという時代が続く。

射幸心

1963年に8枠制が導入される際の検討の時点で、同枠問題を解消するための1枠1頭制度への移行が議題とされたようだが、やはり「当たりにくく配当の高い馬券の導入は射幸心を煽(あお)る」という理由で見送られたようだ。 それでも、ハスラー事件のような騒動にまで発展したケースもあって、同枠取消の問題は常に議論され続けていたが、依存症への引き金となる「射幸心」という言葉のもと、実現にはほど遠い有様であった。

※ ハスラー事件とは

1970年の10月11日の中山競馬場第6レース「あきはぎ賞」において、単勝1番人気であったハスラー号がゲート内で暴れた際に負傷し発送除外となった。よって、ハスラーの枠から買っていた者は人気薄の同枠馬に期待する他ないことになるが、一部のファンがその事に不満を持ち競馬会に馬券の払い戻しを要求した。

レース終了後、別のファンが払い戻しを要求したが、今度は競馬会側はそれを拒否。そのため不平等を訴えた観客が抗議行動を起こしたところ一部が暴徒化し、施設への放火未遂や競馬界職員に対する傷害事件へと発展した。

機動隊が出動してようやく収束するが、3名が逮捕されメインレースであった第4回スプリンターズステークスの発走が25分遅れるなど、大きな事件となった。

そんな大きな事件があったにもかかわらず、1枠1頭は長く実現されなかった。しかし、オグリキャップと武豊が主役となった第2次競馬ブームにより、競馬のイメージが変わり一定の市民権を得たことで射幸心にかかる議論が薄まった事もあってか、1991年にようやく馬連が導入されることとなった。

その後、「射幸心を煽る」「依存が心配」と言っていた割には、馬連が導入された以降、堰を切ったように馬単・3連複・3連単にWIN5と、どんどんハイリスクハイリターンの馬券が誕生したのには、好ましい事ながらも苦笑いするしかない。

売上の割合

現在、発売されている馬券の売上の割合は、次のとおり(データは2018年のもの)

単勝 6.2% 複勝 8.7% 枠連 3.1% 馬連 14.3% ワイド 8.2%
馬単 6.6% 3連複 20.1% 3連単 31.5% WIN5 1.3%

3連複と3連単という3連系の馬券で51.6%と半分以上を占めており、当たりにくいが配当の高い「射幸心を煽る」馬券が最も売れている。

その一方で、馬単よりは馬連、単勝よりは複勝が売れており、更には馬単よりワイドの方が売れており、当たり易く配当の低い馬券も売れているという2極化が進んでいる。 その原因は、ファン層の構造が、昔からの厩舎情報や騎手の人間関係といった情報をメインに一獲千金を狙う古き良き競馬ファンと、データを中心に投機ではなく投資と言った観点から馬券を買う、新しいファン層に分かれてきているからではないだろうか。

なお、現在発売されている馬券が出揃った2011年の翌年(2012年)の割合は、次のとおりであった。

単勝 4.7% 複勝 7.6% 枠連 3.6% 馬連 13.9% ワイド 5.4%
馬単 8.7% 3連複 18.2% 3連単 35.8% WIN5 2.1%

売上が伸びたのは、「単勝・複勝・馬連・ワイド・3連複」である。これは、おそらく2014年に払戻率が、一律の75%から券種ごとに変更されたことに伴うものであろう。

※ 払戻率(従前は一律75%)

単勝 80% 複勝 80% 枠連 77.5% 馬連 77.5% ワイド 77.5% 馬単 75% 3連複 75% 3連単 72.5% WIN5 70%

やはり、リスクとリターンのバランスよりは、まずは控除率が低いものから売れていくというのは、構図として分かり易い。

オススメの馬券

ここまで、馬券の歴史と売上について整理した。では沢山あるうち、どの馬券が優れておりオススメの馬券となるのか。色々な面から見てみよう。

払戻率

払戻率は言うまでもなく、単勝と複勝の80%が最も良い。3連単に至っては、元の75%より低い72.5%に改悪されている。

当たり易さ

もちろん、複勝が最も当たり易い。しかし、配当とのバランスでいうと、当たり易くある程度の配当があるのは、単勝と馬連と3連複ではないだろうか。逆に言うと、複勝は当たり易いが配当が低く、ワイドは思ったより当たらない。馬単・3連単というのは、どうしても順番違いの(取り逃がした感)ハズレの印象が強い。

配当

言うまでもなく3連単とWIN5がいいが、流石になかなか当たらない上、当たるのは低配当の時だけだから、高配当の意味がない。意外と配当が大きいのは、単勝と馬連と3連複の場合が多い。

おまけ

おまけという表現が良いかどうかは別として、複勝ならではというのが、望外の配当を得ることができること。これは、人気馬が飛んだ時に起こる。例えば先週の平場で、単勝1.6倍の断然人気が飛んだレースがある。

この時の3番人気の馬の複勝は、1.6~5.3倍であった。この複勝を1万円買い、1.6倍で6千円増えればいいだろうと思って買うと、結果はなんと520円ついて払戻は52,000円となって望外の配当を手にすることができる。

ワイドはどうかというと、同じように人気馬が飛んだ場合は配当は上がるが、意外と複勝ほどではない。 複勝のおまけというのは、実際かなり嬉しいのだが実例としては少ない。

やはり、オススメ馬券は控除率、当たり易さと配当のバランスから考えると、単勝・馬連・3連複となる。 現代の競馬は、予想も大事だが、馬券の種類選びと買い方はもっと大事である。沢山の券種の中から自分にあった馬券を探し、究めることが必要である。

著者プロフィール
このブログの運営と記事作成をしています。

Diomed(ダイオメド)といいます。1969年生まれのおっさんです。
競馬や馬券のこと、その他ギャンブルにまつわる話を思いつくままに書いています。

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